こんにちは!kammyです。
今回はシェア自転車が普及していない都市について紹介します!
別記事「シェア自転車にみる中国人の「とにかくやってみる精神」」つながりで問題です。
ここ数年で爆発的に普及したシェア自転車。
大都市では目をつぶって歩いてもぶつかるほどシェア自転車が普及していますが、そんな中、大都市なのにほとんど普及していない都市があります。
どこでしょう?
答えは、重慶。
四大直轄市のひとつであるにも関わらずーつまりそれだけ大きな都市でもあるにも関わらず、街中に1台も見かけません。
念のためシェア自転車大手である
「mobike」(中国語:摩拜单车 mó bài dān chē)
のアプリを使って、調べてみました。
各自転車に位置情報がつけられているので、アプリを開けばどこに自転車があるのか確認することができるのです。
アプリで見ても、ほとんどありません。
正確にいえば、街の中心部をざっと見たところ2台見つけました。
これはほぼ存在しないと言っていい数です。
普及している都市であれば、街中のいたるところに駐輪されています。
逆にその2台はどこから来たのか?
かなり遠くからこがれてきたのかもしれません。
中国では数時間もしくは数十時間こいでくる人とか普通にいそうです(笑)
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街を歩けばすぐに分かるのですが、重慶は坂が多いのです。
中国語の通称では「山城」と言われるほど、文字通り“山がち”な地形の上に街がのっかっています。
地図で見ても、この山っぽさの感覚は分かりません。
真横に並行して走っている道同士でも、実際に来てみると高さが10メートル違っていた、ということも。
そのくらい街中には高低差があります。
「とにかくやってみる精神」が重視される中国でも、ここは冷静に得意のビジネスセンスを発揮し、進出しなかったようです(笑)
※ネット記事によれば、重慶でも、大学敷地内など一部地域ではシェア自転車が提供されているようです。
街を眺めていてふと香港によく似ているなと思いました。
タクシーの運転手にそう伝えると、「重慶は小さい香港、なんていう言い方もあるよ」と教えられました。
重慶は、山がちな地形ゆえなのでしょう、ビルやマンションは高層のものが目立ちます。
ときに崖とも思えるような急斜面に、高層ビルという細長いコンクリートの塊が、ざくざくと突き刺さって“針山”をつくっているように見えます。
平らな土地が少ないために、街全体が上に上に伸びるように拡大してきたようです。
香港も同じように土地が狭く、上に上に大きくなった経緯があります。
観光地としてはあまり知られていませんが、香港には山がちな地形を利用したハイキングコースが数多く整備されています。
自然好きなイギリス人によって開拓・整備されたものです。
香港に住んでいたときには、週末によくハイキングに行ったものです。
山がちな陸地から想像されるように、急な斜面は、そのまま海に向かって鋭く沈み込みます。
近くを流れる海はその分、水深が深くなり、大きな船舶も止まりやすい。
そのこともあって香港は、交通の要所としてイギリスに目をつけられたのだろうと思います。
重慶も同じように、もともとは水運輸送の要所として発展してきたのだろうと思います。
その中心部には2本の川が流れています。
嘉陵江と長江です。
その川沿いの斜面に、突き刺さるように高層ビルが立ち並んでいます。
一方、香港は川ではなく、海につながる湾(ビクトリア湾)ですが、同じように水辺を挟んで高層ビルが立ち並ぶ風景は有名です。
写真の撮り方によっては、ぱっと見では区別が付かないほどです。
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もうひとつ香港と重慶が似ていると感じたのは、街中に生えている樹々。
調べてみると、香港と重慶は気候も似ているのです。
香港は気候的には「亜熱帯」というものに属するようです。
驚いたのは、重慶も同じ「亜熱帯」だということ。同じ気候帯に属するというのが意外でした。
重慶の北部には秦嶺山脈という山脈があります。
それが北からの寒気を遮っていることが、重慶を「暖かめにしている」要因だそうです。
重慶のことを調べていてさらに驚いたのは、その人口。
ウィキペディアによれば、2,884万人だそうです。
東京都の2倍以上もいる・・・。中国はほんとに懐が深いです。
「東京都の2倍の人口がいるにも関わらず、シェア自転車がほとんど普及していない都市は?」
この問題に答えられる方は、よほどの中国通といっていいんじゃないかと思います(笑)