こんにちは!kammyです。
「中国で結婚式に呼ばれたけれど、日本とどう違うの?」
日本での結婚式は厳格なマナーや決まりごとがいろいろあって、いち参加者であっても緊張感をもつ人も多いはず。
そんな日本人が想像すると、
「中国でも守るべきマナーとかがあるのかな?」
と心配になる人もいるかと思います。
でも、ご安心ください。
中国の結婚式はとても楽しいです(笑)
もちろん基本的なルールやマナーはありますが、日本人の普通の感覚であれば厳しいNGやルールなどは少なく、リラックスした雰囲気で楽しめると思います。
さらに、
「こんなことを言葉で伝えられたら新郎新婦も喜ぶ!」
というような中国語の挨拶(言い回し)もあわせて紹介してみようと思います。
私自身は中国で結婚式をあげ、そして出席者としても数多くの結婚式に参加してきました。
そのなかで感じた中国の結婚式の特徴、日本との大きな違い、注意点や面白いことについてまとめて紹介しましょう!
最後に、個人的に超絶おもしろかったエピソードをいくつか紹介しちゃいます。こちらは時間のある方のみどうぞ。
目次
日本人として一番気になるのは服装かなぁという気がします。ただ、
中国の結婚式では服装はきわめて自由です!(笑)
大都市のおしゃれなレストランとかなら別かもしれませんが、日本のようにスーツをビシッときめていったら浮きます。
逆に白いシャツなどはお葬式の印象もあるので望ましくないかもしれませんね。
日本の感覚だとセミカジュアルくらいの服装で十分すぎるほどちゃんとした格好です。
そもそも結婚式に参加するのに服装を気にするという文化・習慣がないので、ほんとうに普通の格好でよいです。
近所のスーパーに買物にいく感覚でまったく問題ありません!
浙江省義烏市の結婚式では、夏ならTシャツ&ジーパンは普通です。襟のあるシャツを着ている人のほうが少ないです。
ただ近年、若い女性はちょっとおしゃれなドレスを着ていったりする人も増えています。
おしゃれを楽しむよい機会ととらえているのかもしれません。
カジュアルなパーティーに参加するようなゆるいイメージでいきましょう!
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始まりの時間は厳格ではありません。
ゆる〜く、だいたいそのくらいの時間から始まると思っていてよいです。まぁ普通は押します(笑)
時間になると会場となるホテルやレストランの入り口で新郎新婦がゲストを出迎えます。
ここで「おめでとう!」の挨拶とともにご祝儀を手渡すことが多いです。
ご祝儀を渡すタイミングは地域により異なると思いますが、新郎新婦に直接手渡せればマナー違反にはならないはずです。
このゲストの出迎えは「迎客 yíng kè」といって、隣にずらっと付添人(ブライズメイド&アッシャー)が並んでいることがあります。
新郎新婦の友人であることが多いですが、彼女・彼らにもお祝いの言葉をかけるのがよいと思います。
挨拶については下にいくつもフレーズを書いたのでぜひ見てみてくださいね。
日本人として次に気になるのはご祝儀かなぁと思います。
ご祝儀は「红包 hóng bāo」と言われる赤い封筒に入れて手渡すのが基本です。
その金額の相場は200元から。
中国では日本とは違って偶数がよいものとされているので、600元、800元、1000元はよいです。
そうはいっても300元とか500元のときもあるので、そこまで厳格に気にしてるわけでもないようです(笑)
ただ「4」は中国でも縁起のよくない数字なので、400元は避けるのがよいでしょう。
金額の詳細は、状況によって異なるので詳細については周囲の人に相談してもよいと思います。
中身はできれば新札が望ましいのは日本と同じですが、そこまで気にされているわけではないので通常の紙幣でも問題ありません。
また、結婚式に参加しない場合でも紅包を渡すのが基本です。
家族で参加するときは「1家族で1紅包」が基本です。
たとえば夫婦ふたり参加だったら600元を1つの封筒に包みます。
念のため裏側には名前を書いておいたほうがいいでしょう。
新郎新婦やその両親がその場で金額チェックとかもありますが(これはこれで驚きですが)、誰がいくらかが分かるようにしてあげると新郎新婦にとってもいろいろ便利だからです。
ただし、金額に合わせた引き出物があるわけではありません、残念ながら(笑)
そもそも引き出物の存在自体が基本的にはありません。
その代わりに「红糖 hóng táng」といわれるお菓子を最後にもらいます。
手のひらサイズの小さな紙箱にキャンディなどのお菓子が詰め合わせられているものが多く、1人2つずつです。
偶数が縁起がよいというのと、2人が結婚したのだから1つではなく2つという考え方です。
江西省のある農村の結婚式では、巨大な布団セットがゲストに配られていました。一種の引き出物ですね。ローカルにいけばいくほどいろんな風習がありそうです。
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日本のように名前が書かれたカードが置かれた席に座る、ということはありません。
基本的にはだいたいの場所が決められていて、だいたいそのあたりに座ります。
このあたりもゆるめなのが中国の結婚式です(笑)
ただ、演台から一番近いような良い席は両親などの近い親族の席なので気をつけましょう(日本のような高砂はあったりなかったりです)。
日本では会社の上司などが上席に座りますが、家族を大切にする中国では家族が一番よい席に座ります。
終わりの時間がきっちり決まっていることはあまりありません。
だいたい料理が出揃って、お腹いっぱいになったころでお開きという感じです。
司会者が「プログラムはこれで終わりです」と言うこともありますが、参加者が帰っていくのはバラバラ。
なんとな〜く終わってる雰囲気があれば帰ってOKです。
というか新郎新婦にさえお祝いの言葉を伝え、紅包を渡していればいつ帰っても大丈夫。
帰宅時に新郎新婦にもういちどお祝いの言葉をかけられればベストですが、ご飯が出揃い果物が出たらもうお開きです。
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さて、中国語で「ご結婚おめでとう!」とはどう言うのか?
ここでは新郎新婦に伝えたい中国語の挨拶(言い回し)をいくつか紹介してみます。
すべて口頭で伝えるフレーズなのでぜひ使ってみてください!
恭喜恭喜! gōng xǐ gōng xǐ
「おめでとう!」という意味で、結婚式以外でもよく使われます。
新婚快乐! xīn hūn kuài lè
一番よく使われる言い方かもしれません。「新婚おめでとう!」です。
新婚愉快!xīn hūn yú kuài
上と同じく「新婚おめでとう!」といった感じです。
百年好合! bǎi nián hǎo hé
結婚式で定番の表現。結婚式でしか使わないかもしれません(笑)
白头到老!bái tóu dào lǎo
同じく結婚式定番の表現。「髪が白くなるまで末永くお幸せに!」という感じ。
早生贵子! zǎo shēng guì zǐ
子どもを早く授かりますように!というこれもよく使われる表現です。
日本と違って子どもを産んで育てるのが結婚の一大目標という考え方は根強い気がします。
これらを2つ3つ組み合わせると「おぉ、まるで中国人みたいだ!よく知ってるねぇ」と驚かれるかもしれません。ぜひ試してみてください。
たとえば、
祝你们、新婚快乐!百年好合!
冒頭に「祝你们 zhù nǐ mén」を付けるとリズムがよくより自然な感じになります。
恭喜恭喜!白头到老!早生贵子!
3つフレーズをつなげてみてもよいと思います。
言葉でお祝いを伝えるのは中国では喜ばしいことなので、ぜひ大きな声で伝えてみましょう!
ここまですべて目を通された方は分かると思いますが、中国の結婚式は日本と比べてどんな面でもゆるいです。
また、上では触れていませんが、賑やかなのが何よりも良いことという考えが強いので、ワイワイがやがやしている印象が強いかもしれません。
日本の結婚式はなんだかんだいってとても静かですからね。
一方で中国の結婚式は「うるさい」といっても誤解がないほど賑やか!
披露宴の途中でゲームなどが行われることもあるかと思いますが、そういうのにも積極的に参加するとよいと思います。
ちょっと無理やりまとめれば、あまり細かいルールなどは気にしなくてよいというのはお分かりいただけたかと思います。
おいしい料理を食べて、お酒が好きな人はたっぷり飲んで賑やかに楽しむのが新郎新婦への何よりのお祝いになるのは日本と同じ。
参加される予定の方はぜひ楽しんでくださいね!
最後に私が経験した結婚式のおもしろいエピソードをいくつか紹介します。
みなさんに役立つような内容ではおそらくなくって、「ただ面白いだけ」なので時間のある方だけどうぞ(笑)
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新婦を迎えにいくときには高級車でお迎えにいきます。
これは婚车(hūn chē)と呼ばれますが、そのお迎えのベンツの窓から爆竹を投げながら走りました。
司会者が牧師さんをやったかと思ったら、さいごには司会者が歌ってぬいぐるみを投げ出しました。
中国の結婚式の司会者に求められるレベルはかなり高いという話。
現金2,000万円を人生ではじめて目のあたりにしました(笑)
新婦が準備する嫁入り道具についての話です。
江西省の田舎・農村でおこなわれた結婚式に参加したときの話です。
基本はみんなでたくさんご飯を食べたのがメインだったのですが、花嫁を村からなかなか出させてくれない、という風習がありました。
>>>中国の田舎の結婚式:新郎新婦の出発を邪魔する風習(江西省)
せっかく参加するのだからお祝いの言葉をかけられたら楽しいですもんね!