こんにちは!kammyです。
中国の祝日・休日は、旧暦(農暦)がもとになっているものも多く、毎年その日付が異なります。
それに日本には無い祝日や記念日もたくさんあって分かりづらい。
しかもどれも1年に1回だからなかなか覚えられません(笑)
ここではそんな中国の祝日・休日・年中行事・イベンドなどの日程に加えて、その由来や歴史、英語名などの簡単な説明をまとめて紹介しちゃいます。
また、中国独特の公的(オフィシャル)な祝日・休日の決まり方についても説明します。
祝休日・記念日一覧(赤字が休日) | |
1月 | 元旦、臘八節 |
2月 | 春節、元宵節、情人節(バレンタイン) |
3月 | |
4月 | 清明節 |
5月 | 労働節、端午節 |
6月 | 児童節 |
7月 | 行政区記念日 |
8月 | 建軍節、七夕情人節 |
9月 | 老師節、中秋節 |
10月 | 国慶節、重陽節、ハロウィン |
11月 | 光棍節(独身の日) |
12月 | クリスマス、大晦日 |
※旧暦ベースの記念日についてはよくある月に入れたので、厳密には違う月の年もあります。
目次
毎年年末になると中国政府(国務院)から、翌年の公的な祝日・休日・連休の予定が発表されます。
だから、翌年の正確なお休みについてはそれまで分からないということ。
ちなみに2018年の休日は、前年の11月30日に、2019年の休日は前年の12月6日に発表されました。
これってかなり直前だし不便ですよね。
というのも、たとえば春節の連休日程。
春節は1月後半から2月中旬あたりで毎年変動するのですが、その正確な連休日程は早くても2−3ヶ月前にしか分からないわけです。
もちろん「だいたいこのあたりが休み」ってのは分かりますが、正確な日程は政府の発表があるまで分からない。
でも中国はどうにかそれで回っているみたいです(笑)
旅行会社とかカレンダー作成会社とかってどうしてるんでしょうか。不思議だなぁ。
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さて、公的な祝日・休日は、法律上は下記のように決まっています。
年に2回の3連休と5回の休日。
ただ、これでは休みが短いので、実際の運用上はそれぞれの祝日の前後に土日の休みを振替することで、それぞれが下記のような長い連休とされています。
この振替操作は毎年の政令によって決まるので年によって異なりますが、おおよそ次のようになっています。
※ただし2019年の労働節の休日は1日のみ
年に5回の3連休と、2回の7連休。
春節と国慶節の2つの7連休は、中国語では「黄金周」と呼ばれたりもします。
まさに日本語のゴールデンウィーク(GW)で、中国ではそれが2回あるというわけです。
日本のお正月とお盆みたいなイメージでしょうか。
それでこの「どの土日をどう振替してどこからどこまでが連休になるか」という発表が毎年年末というわけです。
だいたいの休みの時期は分かっているのですが、厳密な意味では日本の休日のように機械的に決まるわけではありません。
毎年政府が調整して決めるので、翌年の連休日程は年末まで待たないと分からないということです。
それでも1年分をまとめて年末に発表するようになったのは最近のこと。2000年代前半までは各祝日の3週間くらい前にならないと、どの土日に振替出勤すればよいのか決まっていなかったそうです。つまりこれでもかなり進歩したとのこと(笑)→参考:「中国の法定休日制度」
公的な祝休日についてそれぞれ簡単に説明していきましょう。
英語名:New Year
元旦はいわゆる普通の休日で、日本や欧米諸国のように新年を祝う雰囲気はあまりありません。
ただ、1月1日は祝日とされていてお休みです。
公式なお休みは3連休です(年によって違います)。
英語名:Spring Festival / Chinese New Year
元旦を祝う代わりに、旧暦の1月1日を祝うのが中国の習慣です。
旧暦のため新年がいつ始まるかは毎年異なりますが、だいたい例年1月後半から2月中旬にかけて。
公的な休日としては7連休ですが、企業などは春節の2日前から春節明け1週間後くらいまで、つまり合計10日前後お休みとするところが多くなっています。
工場は出稼ぎ労働者の帰省のためもあって、より長期でお休みをするところも多く、春節を挟んで1ヶ月ほど休みになるところも少なくないです。
日本語で大晦日にあたる年末最後の日(旧暦では12月30日:旧暦には31日は無い)は「除夕 chú xī」と呼ばれ、家族団らんで食事を楽しみます。
春節前後にはお祝いとして花火や爆竹を鳴らす風習があります。ただ、近年ではその安全性などから都市部では取締が厳しくなっており、年々静かな春節になってきています。
年が明けてからは親戚宅を訪問して新年の挨拶回りをする日が続きます。これを「拜年 bài nián」といいます。
2018年の旧暦1月1日:2月16日
2019年の旧暦1月1日:2月5日
2020年の旧暦1月1日:1月25日
2021年の旧暦1月1日:2月12日
2022年の旧暦1月1日:2月1日
2023年の旧暦1月1日:1月22日
2024年の旧暦1月1日:2月10日
2025年の旧暦1月1日:1月29日
英語名:Tomb-Sweeping Day
春分から15日たった日のことを清明節といい、一般的には4月5日前後とされています。
日本のお盆のように亡くなった人を偲びお墓参りをし、お墓をきれいに掃除する日とされています。
公的な休日としては3連休です(年によって違います)。
という呼称もあります。
英語名:Dragon Boat Festival
春秋戦国時代・楚国の詩人である屈原を記念した祝日。
邪気を払うために門に菖蒲を飾ったり、粽(ちまき)を食べたりします。
粽(ちまき)を食べる習慣の由来は、国と民を憂い汨羅(べきら)という川に投水自殺をした屈原の遺体が、魚に食べられてしまわないようにと、彼を慕う人々が粽を川に投げたことが始まりと言われています。
また、各地でドラゴンボート・レースが行われることでも有名です。
ドラゴンボートも入水自殺をした憂国の士である屈原が関係するとされています。
屈原の遺体を探すために人々は船を出すのですが遺体は見つからず。
屈原が川の中で魚に食べられてしまうの防ごうと、船から太鼓を叩いて魚を追い払ったり、川に粽を投げたりしたことがドラゴンボートの由来だそうです。
公的な休みは3連休。
2018年の旧暦5月5日:6月18日
2019年の旧暦5月5日:6月7日
2020年の旧暦5月5日:6月25日
2021年の旧暦5月5日:6月14日
2022年の旧暦5月5日:6月3日
2023年の旧暦5月5日:6月22日
2024年の旧暦5月5日:6月10日
2025年の旧暦5月5日:5月31日
英語名:International Workers’ Day
国際的な労働者の休日であるメーデーがもとになったお休み。
公的な休みは3連休でしたが、2019年は5月1日の1日のみが休日です(2018年12月6日発表)
英語名:Mid-Autumn Festival
中秋の名月を愛でる休日です。
「月餅」という中国風のお菓子を食べながら一家団欒を楽しみます。
また親戚や知り合いに日頃の感謝を込めて、果物や飲み物、月餅などのギフトを贈る日としても知られています。
2018年の旧暦8月15日:9月24日
2019年の旧暦8月15日:9月13日
2020年の旧暦8月15日:10月1日
2020年の旧暦8月15日:10月1日
2021年の旧暦8月15日:9月21日
2022年の旧暦8月15日:9月10日
2023年の旧暦8月15日:9月29日
2024年の旧暦8月15日:9月17日
2025年の旧暦8月15日:10月6日
英語名:National Day
中華人民共和国建国の記念日。
春節の次に盛大な祝日で、1週間ほどの連休となるためその期間は「黄金周」とも呼ばれます。公式なお休みは7−8連休。
年内最後の連休ということもあり、中国国内の観光地はどこも込み合い、近年では海外旅行へ行く人も増えています。
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公的な祝祭日ではないですが、その他の記念日や年中行事・イベントについて紹介します。
英語名:Lantern Festival
春節(旧暦の新年)から数えて15日目を元宵節といいます。
新年になってから初めての満月の夜で、「汤圆(tāng yuán)」という餅米などをベースにした甘い餡入りのお団子をスープで煮たものを食べて、一家の円満を願う習慣があります。
「汤圆 tāng yuán」を食べるのは、その発音が一家団欒を意味する「团圆 tuán yuán」に似ているためと言われています。
北方ではこの「汤圆 tāng yuán」は「元宵 yuán xiāo」と言われます。
地方によっては、元宵節に灯籠を掲げる習慣もあります。
という呼称もあります。
2018年の旧暦1月15日:3月2日
2019年の旧暦1月15日:2月19日
2020年の旧暦1月15日:2月8日
2021年の旧暦1月15日:2月26日
2022年の旧暦1月15日:2月15日
2023年の旧暦1月15日:2月5日
2024年の旧暦1月15日:2月24日
2025年の旧暦1月15日:2月12日
英語名:Valentine‘s Day
バレンタインデーのことで、日本と同じように最近になって認識されて盛り上がってきた記念日。
ただ日本と違い、基本的には男性が女性にプレゼントをしたり、食事をご馳走したりする日とされています。
そして日本のように3月14日のホワイトデーを過ごす習慣はありません。
中国では男性はお返しを期待することができないのです(笑)
英語名:International Children’s Day
国際子供デーにちなんでつくられた祝日で、保育園・幼稚園・小学校・中学校はだいたい1日授業やクラスがなくなります。
だから子どもにとっては楽しみな1日。
といっても学校に行かない完全な休みではなく、幼稚園や小学校では子どもたちを楽しませるための子ども用のイベントを催してプレゼントをあげたりすることが多いです。
1997年に英国から香港が返還された日で、共産党の記念行事が行われます。
英語名:Army Day
1927年8月1日の中国共産党の武装蜂起「南昌蜂起」に由来する記念する日で、軍の記念日となっています。
英語名:Teachers’ Day
「教师」とは中国語でそのまま教師・教員のことで、学校の先生に感謝する日。
この日は孔子の誕生日で、文化大革命の際に教育が荒廃してしまったことへの反省と教師の地位向上を目指して設置されたそうです。
全国的に統一されたイベントはありませんが、生徒からカードや花などを手渡し、日ごろの感謝の意を表したりすることが多いです。
英語名:Double Ninth Festival
山に登ったり、菊のお酒やお茶を楽しんだり、「重阳糕」というケーキを食べて楽しむ習慣があります。
また、「敬老の日」ともされていて、お年寄りをいたわる日としても認識されています。
2018年の旧暦9月9日:10月17日
2019年の旧暦9月9日:10月7日
2020年の旧暦9月9日:10月25日
2021年の旧暦9月9日:10月14日
2022年の旧暦9月9日:10月4日
2023年の旧暦9月9日:10月23日
2024年の旧暦9月9日:10月11日
2025年の旧暦9月9日:10月29日
基本的には中国にはもともとなかったものですが、日本と同じようにだんだんと盛り上がるようになってきたイベントです。
英語名:the laba Rice Porridge Festival
五穀豊穣を祝い、まもなく来る春節に向けての準備を始める日として知られています。
仏教に基づく年中行事で、釈迦が旧暦の12月8日に悟りを開いたことに由来するそうです。
地方によっては「臘八粥」といわれる8種類の穀物で作ったお粥を食べる習慣があります。
もともとは「1」が4つ並んでいることから、シングルの日(独身の日)として認識されていた日です。
その起源も古くなく1990年代に大学生が言い始めたのは始まりだとか。
それをアリババがセールの理由として使い、2009年から「天猫モール」でセールを開始しました。
2013年ごろから本格的に盛り上がり、いまでは世界的にもセールの日として意識されています。
中国人には「光棍节」=独身の日というよりも「双十一」=セールの日という認識が強く、セールをきっかけに「光棍节」の存在を知った人も多いはずです。
11月はもともと大きな記念日や祝日がなく、セールをするような口実はありませんでした。そこでアリババに目を付けられたのが「光棍节」だったというわけです。
また、衣替えの季節とも重なるので消費者としての買い物需要があったということもこれだけ大きくなったことと無関係ではありません。
詳しくは下記もご覧ください。
英語名:Christmas
もともと中国にはクリスマスを祝う習慣はありませんでしたが、街の賑わいやデコレーションなどは、近年大きく盛り上がるようになってきています。
英語名:Chinese New Year’s Eve
日本語で大晦日にあたる年末最後の日(旧暦の12月30日:旧暦には31日は無い)は「除夕 chú xī」と呼ばれ、家族団らんで食事を楽しみます。
別名「大年三十 dà nián sān shí」とも言われます。
いつもは人や車で騒がしい街のなかも、車や人の数がだいぶ減って物寂しくなります。
お店や商店もこの日はすでにお休みか、営業していたとしてもいつもより早く閉店します。
ただ、音に関していえば爆竹や花火が大晦日の前の日ごろから鳴らされ始めるので、やっぱり騒がしいです(笑)
日本のしずか〜な大晦日の夜とは違います。
詳しくは下記もご覧ください。