こんにちは!kammyです。
中国の「白酒」ってどんなお酒だか知ってますか?
「やたらとアルコールが強いお酒」
「中国行ったら必ず飲まされるもの」
そうですね、だいたいそんなところであってます。
はい、おしまい、と!
・・・えっと、それじゃあ、この記事を書いている私の存在価値が・・・あぁ〜
というわけで詳しく説明させてください。
そしてぜひ最後まで読んでください、分かりやすく説明させていただくので(低姿勢)
価格帯とか味とか有名ブランドとかごにょごにょごにょ・・・白酒に関するすべてを解説します!
私自身、普段たくさん白酒を飲むわけではないのですが、よく「たくさん飲まされそうになる」ことはあります。
アルコール度数がそんなに強いのをたくさん飲んだら大変です・・・
「白酒をすすめられたらどうする?」そんなときのうまい対処法も最後にあわせてお伝えしますね!
目次
まず、読み方なんですが日本語では統一されたものはないようです。
中国語の表記では「白酒 bái jiǔ」
英語ではそのピンインをそのまま使って「Baijiu」みたいです。
「Sake」「Sushi」「Wasabi」みたいなもんですね。
中国にしかなくて英語では表現できないのでそのまま「Baijiu」
そのアルファベットを素直にひらがな読みすれば
「ばいじう」
が一番近いと思います。中国語を耳で聞いたときの印象にも一番近いです。
ただ、日本語としては
「ばいちゅう」
と呼ばれることが多いみたいですね。
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白酒とは、中国の無色透明の蒸留酒です。
ウイスキー、ウォッカ、焼酎なんかと同じ製法でつくられたお酒になります。
冒頭にも言いましたが、とにかくアルコール度数が強いお酒として有名ですね。
だいたい平均的にはアルコール度数50度前後あります。
中国でもっとも有名ともいっていい白酒「飞天茅台酒(飛天茅台酒)」は53度、安酒の代名詞(?)の「红星二锅头(紅星二鍋頭)」は52度。
※銘柄については下で詳しく説明しますね。
40度前半のものもあるし、同じ銘柄でも度数が違ったりもするのですが、平均的には50度前後。
ちなみに日本のアマゾンでも数は少ないですが売られていますね。
中国の宴会の席で出されるお酒がだいたいこの白酒になります。
日本で中国酒といえば「紹興酒」が有名ですが、中国の宴会では圧倒的に白酒です。
最近はビールやワインも増えましたけど、やっぱりレギュラーは白酒。
中国人の宴会といったら白酒、白酒といったら中国人の宴会。
もうほぼ同義ともいえるような関係です(言い過ぎ)
だから、日本人の出張者のあいだでは恐れられているお酒でもあるわけです。
乾杯の連続で飲まされ続けて、翌日はまったく仕事にならなかった、なんていう経験がある人も多いのではないでしょうか?
だって外国の地で飲み慣れない強いお酒を飲まされ続けたら・・・そりゃやられますよね。
私も飲まされてべろべろになったことが数回ではありません(笑)
つまり、中国特有の恐怖のお酒、それが白酒です。
アルコール度数が強いので、一口飲むと胸のあたりが燃えるように熱くなります。
あ、そういえば白酒は基本的にストレートで飲みます。
もちろん氷も入れません。中国人は冷たいのを飲みませんから。
また、水やソフトドリンクで割ることもなく、50度をそのままぐいっと飲みます。
だから、安いのだとアルコールの風味しか残りません。
ちょっといいやつだと、飲んだあとにすーっと爽やかな香りが広がるものもあります。
ウイスキーや焼酎と同じ蒸留酒ですから、本来は香りがとてもいいものです。
ただ、ストレートで飲む習慣しかなく、それを宴会でなかば無理やり、みたいな飲まれ方が多いので、あまりよい印象のない人も多いのかもしれません。
しかも中国の宴会は基本的にさわがしいので、香りを楽しむような優雅な瞬間はあまり見当たりません。
そのあたりも白酒によい印象がない理由だと思いますが(そしてそれが原因で日本にはまだ入ってこないのかなと想像)、でも本来は、香りのよい美味しいお酒なのです!
よい白酒だとけっこうたくさん飲んでも後にそれほど残りません。
これはどんなお酒でも同じですね。
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価格は、もうピンきりです。
まず安いほうからいきましょう。
ちなみに売っている場所ですが、スーパーとかコンビニなどお酒を置いているところならだいたいどこでも置いてます。
で、安いのは500mlのが1本15元しないくらい。
日本円になおすとだいたい250円。
お酒としては(アルコール度を考えると)かなり安いと思います。
それでは高いほうの高級品はどのくらいか?
さっき出てきた「飛天茅台酒」というのが高級品の白酒として有名なブランド。
これは500mlで1本1,499元(製造元の小売指定価格)になっています。
日本円で約2万5千円。
安いのと価格差は100倍になります。ひえぇ〜
ネットショップをのぞいたらもっと恐ろしく高いのがありました。
最大手の淘宝網で価格別にソートしたら、300万円台のもいくつか出てきました。
12本セットで少し年代ものですが、銘柄は1,499元のものとまったく同じ「飛天茅台酒」
売れてる形跡はありませんが、そのくらいの値段がつくこともあるってことみたいです。ひえぇ〜
さて、ここからが中国的でおもしろい話(あれ?すでに十分中国的?)
この高級品の茅台酒は時期によって値上がりすることがあります。
希望小売価格は1,499元と決まっている、けれど、これがある時期になると値上がりするのです。
いつかというと、宴会需要が高まる大型連休(春節や国慶節)の時期のすこし前。
基本的には需要が高まってるのに供給が追いつかなくなるから値上がりするわけです。
が、業者によっては意図的に値上げをすることもあるとか。
話はもう少しつづきます。
中国的なおもしろさはまだあって、この茅台酒にも偽物がかなり出回っています。
ネットで検索するといろんな画像が出てくるのですが、ほんとに細かい違いばかりの精巧な偽物!
超高レベルの間違い探しといった感じです。
もうそこまで真似たんなら本物にしてあげてもいいかも・・・と偽物の肩をもちたくなるほど。
そうした状況にあわせて、オフィシャルな偽物見分け法みたいな動画がYouTubeにあったので紹介しておきますね〜
茅台酒の製造元がつくってるんだと思います。
白酒のよく見かける銘柄も紹介しておきましょう!
でもたくさんあるので、これはほんの一部です。
まず、「茅五剑」といわれる白酒の3大銘柄があります。
この銘柄なら安心です。
他に有名どころは(カッコ内は中国語読み)、
街でも注意してると看板なんかをよく見かけますよ。
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私がベースとしている浙江省義烏市は、お酒を飲む人が少ない印象があります。
ただそれでも宴会の席ではたまに飲んだりするわけです、白酒を。
白酒が苦手な場合には、素直に「白酒は好きじゃないからビールをください」と伝えてみましょう。
普通はそれでだいたいビールに交換してくれます。
中国人でも白酒を好きな人と嫌いな人がいて、「白酒嫌い」というのに一定の理解があるのです。
中国のビールは水みたいに薄いので、大量に飲むには適していると思います(笑)
それでは今回はこの辺で!