こんにちは!kammyです。
中国の結婚式は日本のものとかなり違います。
国が違うんだから結婚式も違うのは当たり前。
ただひとつひとつの違いが私にとっては強烈すぎて、どれも面白いので追い追い紹介していきたいのですが、今回は披露宴全般についてご紹介。パチパチ。
中国でも披露宴はホテルの大広間とかで行うのが一般的です。
ただ参加者は日本のように正装ではなく、普段の格好の人がほとんど。
特におめかしせずにジーパンやTシャツでも参加しています。
きちんとした格好をしているのは新郎新婦とその両親、それから介添えの人くらいです。
さらに大きな違いだなと思うのは、席次。
日本だと両親や近い親族などは一番後ろに座るかと思いますが、中国では逆に一番前の席。
単純に関係が近いほど新郎新婦に近く、遠ければ遠いほど関係も遠くなる(職場のスタッフとか村の知り合いとか)。
日本で結婚式をした時に中国側の親戚も招待したのですが、席が後ろめということで、文化の違いとはいえ、何か申し訳ない感じがしました。
普通は一番前に座るべきなのに、後ろに座ってもらうからです。
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さらに面白い違いは、司会の役割でしょうか。
中国の司会者は何でもやります。
そのマルチっぷりのエンターテイナー力にいつも脱帽です。
まず牧師・神父役。
教会で式をすることは少なく(教会自体が少ない)、それでも西洋風の「チカイマスカ?」的なことはやってみたい風潮があるのでしょうか。
新郎新婦入場の後に、その教会風の儀式をやることがあるのですが、その際の牧師・神父役は司会者がやります。
少し説教めいたことを言うこともあるし(司会者なのに!)、新郎新婦に誓いの言葉を言わせるのも司会者。
そして、司会者は歌います!
日本だと披露宴で歌はあっても余興でやるくらいでしょうが、中国では司会者自身が歌を歌います。
しかも本気と書いてマジで歌う。
謎にうまいです。音痴は中国では司会者できません。
さらにっ!歌を歌いながら、ぬいぐるみを会場に向かって投げたります。
玩具のぬいぐるみです。それを投げるんです。
ええ、入力間違いではありません。
リピートアフターミー、司会者が、ぬいぐるみを、ゲストに、投げる!
会場のゲストは立ち上がって手を伸ばし、時にはぬいぐるみが飛んで来そうな場所に群がって、もしくは「こっちこっち!」と司会者に向かって叫びながら、ぬいぐるみ争奪戦が始まります。
けっこうな人が席を立って、ぬいぐるみを取ろうと必死になります。
私もお酒が入ってることもあって、けっこう楽しくなっちゃって立ち上がって争奪戦に参加します。
取れた時とか、なんかすごい興奮するんです!(笑)
司会者はアイドルのように、笑顔で歌を歌いながら群がるゲストにぬいぐるみを投げる。
まるで司会者自身のライブコンサートに参加しているような錯覚に陥ります。
誰が主役の会なのか、自分は何の会場にいるのか、ココハドコ、ワタシハダレ?
私が結婚式をした時も、スーパーマルチタレントの司会者で、神父・牧師役、歌、ぬいぐるみ投げと卒なくこなしていました。
日本からも両親と友人たちに来てもらったのですが、ぬいぐるみ投げが始まった時には何が起きたのか理解ができず、皆ぽかーんと口をあけて事の成り行きを眺めていました。
なお、ここで紹介したのは浙江省の義烏というところの一般的な結婚式で、地方地方で全く違ってくると思います。あくまでご参考までに。