こんにちは!kammyです。
今回は中国のハロウィン事情について紹介したいと思います。
中国語の呼び方から、中国でのハロウィンの浸透具合を紹介。どんなコスプレや仮装が中国では人気なのかも気になりますよね。
また、ハロウィンに関連して中国のおばけとか妖怪についても少しまとめてみました。
目次
ハロウィンは中国語で
万圣节(wàn shèng jié)
といいます。
日本語の漢字を使えば「万誕節」になります。
ハロウィンは英語では「All Saints’ Eve/Day」ともいい、それに漢字をあてたものが中国語になっています。
All=万、Saints=圣、Day=节
ですね。
万圣节快乐!
wàn shèng jié kuài lè
ワンションジエクアイルー
ハッピー・ハロウィン!
「楽しくすごす」という意味の「快乐」をあとに付けて「万圣节快乐」で「ハッピー・ハロウィン」の意味になります。
この言い回しは他の記念日でも使われます。
「新年快乐!」=新年おめでとう!
「国庆节快乐!」=国慶節おめでとう!
また、ハロウィン期間中によく使われる「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」の中国語は、
不给糖就捣乱(bù gěi táng jiù dǎo luàn)
です。
「お菓子くれないといたずらしちゃうぞ!」という意味を直訳した感じですね。
スポンサーリンク
さて、中国ではどのくらいハロウィンが浸透しているのでしょうか?
全体としていえば数年前の日本のようなイメージで、まぁまぁ盛り上がっていて今後ますます盛り上がっていきそうだなというのが個人的な印象です。
一部の人はコスプレやら仮装やらをして盛り上がるけれども、多くの一般家庭ではそこまで関係のあるイベントではない。
ただショッピングモールなどではハロウィン企画なんかが出て、セールやキャンペーンの口実になっています。
また大きめのスーパーではハロウィン用の飾りが売られたりもしています(浙江省義烏市というローカル調べですが)
ただ、子どもたちが仮装をするので、それを見かけて大人も「あぁハロウィンという仮装するイベントがあるのか」と認識するような感じでしょうか。
日本と同じように、中国でもこれから年を重ねるごとに盛り上がっていくのかもしれません。
中国ではどんなコスプレや仮装をするのか?
ここではショッピングモール最大手の淘宝網で検索してどんなものが売れているのか見てみたいと思います。
これで中国人がどんな仮装をしているのか間接的に見ることができますもんね。
「ハロウィン仮装」で検索してトップページに並んでいるのは
といったおなじみのものです。それに加えて特徴的なのは
といったスーパーヒーロー系のコスチュームがかなり多いことでしょうか。
そして、興味深いのは子ども用のコスプレが主流だということです。
日本のアマゾンや楽天でも検索をかけてみて比較してみたのですが、日本は大人向けのコスプレや衣装が多く、子ども用のものはそこまで存在感をはなっていません。
一方で、中国の検索で出てくるのは子ども用の仮装がほとんどです。
ちなみに私の息子は去年のハロウィンでムンクの叫びみたいな仮面をつけて喜んでました。
通っている幼稚園が国際色の強いところなので、近所のマンションをまわってお菓子をねだってきたそうです。
スポンサーリンク
最後にハロウィン関連で、中国にはそもそもおばけっているの?という話について。
おばけとか妖怪って、中国の生活のなかでは存在感が薄い印象があります。
あ、おばけだからそもそも薄い(透明)でしょっていう話ではなくてね。
あくまで日本と比べてっていうことですが、おばけっていう存在があまり浸透していない感じ。
日本だとおばけといえば、一つ目小僧、ろくろっ首、おゆきさん・・・といろいろ出てきそうですが、中国ってそういう子どもが知ってる典型的なおばけがほとんどいません。
あくまで私と子どもの感想ではあるので確証はないのですが。
ただ、もしそうだとしたら、こんな風に考えられるのかなと思います。
中国では日本と違って「死んだ人が祟って出て悪さをする」という考え方がありません。
死んだらあの世という意識はあって、死後の世界は存在していると多くの人はなんとなく思ってはいます。
中国のお墓参りでは、あの世で使うためにお金に似せた紙を燃やしたりするくらいですから。
ただ、「不遇に死んだ人が祟って出る」というのは日本独特の考え方(梅原猛氏の著作ではよくそういう話が出てきますね)
中国では「生前悪かったやつは死んでからも徹底的に叩く」という思想があります。
杭州にある「秦檜」夫妻の銅像なんかはのその良い例です。
秦檜というのは、まぁ簡単に言えば「非国民」とされた官僚。
その夫妻が膝まづいた姿勢の銅像が杭州の岳飛廟というところにあって、道行く人はそこにツバを吐きかけていく習慣がありました(今でもやる人はやってると思います)。
こういうのは日本だったらちょっと考えられない。
そんなことをしたら秦檜夫妻が祟って出てきてしまうと考えるからです。
つまりは、中国には「祟る」という発想がそもそもなくて、その延長でおばけ的なものも存在感が薄いのかなと想像したりします。
↓日本には祟り信仰があると主張した梅原猛氏の代表作。超絶に面白いです!
そんなこと言いつつ、中国のおばけって本当はいるのかもしれないと思いちょっと調べてみました。
根拠はないそうなのですが、「十大妖怪」というのがいるらしいです。
日常ではあまり聞かないし見かけないですかね。
おばけっていうより「妖怪」っていうイメージのほうが強い感じ。
どんなのか気になる人は下のリンク先をのぞいてみてください。
話がなぜかおばけやら妖怪のほうまで脱線してしまいましたが、中国のハロウィン事情、どうでしたでしょうか?
日本も毎年毎年にぎやかになっていくように、中国でも数年するとまただいぶ雰囲気が変わってくるかもしれませんね!
中国のその他の年中行事やイベントについては、下記もご覧ください。