こんにちは!kammyです。
別記事で「冷たい中国人」について紹介していますが、今回は「熱い中国人」について紹介します。
中国人は、意外かもしれないですが、「熱い」人が多いです。
ある本の中で、「中国人、それはアジアの熱きラテン系なのかもしれない」と、いくつかの具体例を示しながら紹介していました。
そこでは、街中で始まる夫婦喧嘩に通りがかりの人が次々と群がっていき、参戦していくようすを紹介しています。
今ではあまり見かけることは少なくなりましたが、少し前までは通りで喧嘩が始まると通りすがりの人を巻き込んで「大喧嘩」が始まる、というのは「中国あるある」としてよく聞いたりします。
個人的な思い出として、中国人の「熱さ」を感じたのは、学生時代に北京で飲んだときのことです。
そのとき、私は日本人の友人と一緒にいました。
その友人は、北京に知り合いがいたので、訪ねて行ったのです。
知り合いといっても、何回か会ったことがあるという感じで、日本的に言えばそれほど深さのある関係ではなかったと思います。
夜に飲みに行くことになったのですが、知り合いの他の中国人数人も一緒することになりました。
全員で6−7人でしょうか。私はただの旅行者で、当然みな初めて知り合ったわけです。
飲んでいたこともあり、詳しくは覚えていないのですが、「おれたちはもう古い友達だ!」といって乾杯したり、「このタバコを一緒に吸ったらおれたちは兄弟だ!」などと言って、さんざん騒いだような記憶があります。
あちらにとってはこちらは珍しい外国人。
私からしたら、ただの旅行先の一晩。
そういう環境だったから、これだけをもって中国人すべてが「熱い」というつもりはないのですが、時折こうした「熱さ」を垣間見るような気がするのです。
少なくとも、日本人よりも熱い部分があるのは確かな気がします。
日本人だって、珍しい外国人が来て一緒に飲みに行ったりすれば、朝まで騒ぐくらいはするかもしれません。
でも、「おれたちは兄弟だ」などといって肩を組んで飲みあったりすることはイメージしづらい。
もし日本人がそうしたら、少し「熱苦しい」感じを抱く人もいるかもしれません。
日本人は誰に対しても親切でやさしいですが、初めての人には精神的にも肉体的にもそこまで急速に近づきません。
一方で中国人は、垣根を一気に超えて、超特急で迫ってくるような熱さがあります。
スポンサーリンク
また、身内に対しては、とても「熱い」です。こちらも時に熱苦しさを感じるほどです。
しょっちゅう集まってご飯を食べたりする、という意味でも「熱さ」があります。
これは個人差・家庭差があるかと思いますが、中国では近しい親戚などと一緒に食事をする機会が多いように思います。
事あるごとに集まって食事をしたり、麻雀やトランプをしたりします。
普段は中国版LINEでつながって連絡を取り合います。
これもどこかの本で、中国の人間関係はたいまつのようだ、と紹介されていたことがあります。
近いととても熱いけれども、遠いと温もりさえも感じないほど冷たい、という意味です。
まさにその通りだなと思います。
日本人は、関係が近い人にも、まったく知らない人にも、どちらにもほぼ同じように親切にします。
100のやさしさを持っていたら、どちらにも50ずつ与えるようなイメージです。
しかし、中国人は近い関係の人に100を与え、赤の他人にはまったく与えないのです。
お店の店員はとても冷たいけれど、一度知り合いになるととって返したようにやさしくしてくれることがあります。
これが、中国人には冷たい人もいれば熱い人もいる、という一見矛盾するようなイメージが形成される背景のように思います。
熱くして冷たい。
これが中国人の人間関係のひとつの特徴のようです。
個人的には、この熱さと冷たさの「温度差」がたまらなく好きだったりします。
雪がふりつもる中で浸かる露天風呂のような、もしくは、サウナに入ったあとに飲む冷たい牛乳のような、そんなギャップも、私を中国にやみつきにさせている一因のような気もします。