現金2,000万円を嫁入り道具として持参する中国の花嫁

こんにちは!kammyです。

嫁入り道具というのが中国でもあります。

日本ではあまりやらなくなったと思うのですが、中国(少なくとも義烏)ではまだ残っていて、今回参加した結婚式でもいろんなものが用意されました。

花嫁はいわゆるお金持ちの娘だったので嫁入り道具も半端なく豪華。

嫁入り道具のイメージに一番近いと思ったのは家電一式。冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、オーブン、洗濯機、炊飯器、圧力釜、鍋類、布団などなど。ほんとに家電が一式揃えられました。

面白いのはそれらを新郎の家に本当に持っていくこと。新郎新婦が住む予定になっているところはまた別のところなのですが、とりあえず新郎の家に持っていくのです。

インパクトがあったのは冷蔵庫でしょうか。小さいものではなく、むしろ一番大きなクラスのもの。

軽トラのようなものに乗っけて新婦宅から約1時間ほどかけて運びます。

業者に任せるわけでもなく、男手はあるので自分たちで運搬。冷蔵庫って横に傾けたらいけないんですね。

だから巨大な冷蔵庫が縦のまま新郎宅に運び込まれます。新郎宅はエレベーターで5階。エレベーターがあったから良かったものの、まぁなくても彼らは階段登ってたとは思います(笑)

テレビは4K。中国では映るのか知りませんが、お金持ちということもあり最高級を揃えたようです。

テレビ、冷蔵庫、炊飯器はどれも日本製。これは素直に嬉しいですね。

家電よりもさらにインパクトがあったのは現金。その額126万元=約2,000万円!

これが現ナマで用意され、ひつぎに入れられて運ばれます。

前々日あたりに用意したみたいではありますが、2千万もの現金が手元にあるだけでなんかソワソワしちゃいますね。実際の写真は下を見てくださいませ。

126万というのがやっぱり偶数。めでたい時には偶数を選ぶのが中国。日本と逆なんです。

126という数字はいろんなバランスから決められたみたいで、あまり具体的な意味はないみたいでした。

あとは宝飾類。ネックレス、ブレスレット、置物など。翡翠のブレスレットは69,400元と値札が付いていました。約100万円以上。同じようなものがいくつも入ってましたから、宝飾類だけで500万ぐらいはあったと思います。

ちなみにプレゼントには値札を付けたままが一般的です。これも日本と逆ですね。

それから金額的に大きいのは、家の所有権が書かれた書類と車のキー。

車はもともと新婦が乗っていたものではありますが、車種はベンツで少なくとも2,000万はすると思います(笑)

家は、新郎新婦が新しく住むことになっているマンションの一室で(改装中)、金額は詳しくは忘れてしまいましたが、2-3,000万円ぐらいと言っていたと思います。

金額だけで見れば総計で7,000万円ぐらいでしょうか。お金持ちにとっては多くないのかもしれませんが、中国の一般庶民からしたら一生かかっても稼げない額です。それが一日で移動(笑)

現金が用意されてるのがやっぱり面白いですね。

この額の現金を目の前にすることは普通ないので、2,000万円ってこのくらいの量なんだという素朴な感想を抱きました。

 

現金!現金!現金!

 

現金と宝飾類とマンションの権利書など

 

 

家電を運ぶ車

 

冷蔵庫を運ぶ男たち

普通の格好ですが、皆結婚式の参加者です。

 

テレビとか洗濯機とかすべてを新郎宅に一度運び入れます。おかげでぎゅうぎゅうです(笑)

 

布団は赤一色!めでたい色ですから。

上に乗せられているのはレンコン。

節目ごとにつながっているという形状からめでたい象徴のようです。

 

なぜか靴が大量に用意されます。なぜかは分かりません。

赤い丸いのは卵。

カプセルのようなケースですが、卵まで赤くしてしまう。

 

落花生は、結婚式でめでたいものとしてよく使われます。

kammy

約20年近く中国・中国人と関わっている中国通。中国や中国人のことが好きで、その面白さを伝えるべくブログを書いています。妻は中国人。